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長かった・・・本当に長かった・・・!
9まで続いたの、
たぶん後にも先にもこれきりですよ!?
ピッコロさんとか
出す意味なかった気がする・・・(オイ
いや、アレも伏線のつもりだったんですよ!
それを回収するだけの文章力がなくて・・・。
でも書いてて楽しかったです。
9話にも渡る長編でしたが、
読んでくださった方に感謝です!
にこっと、チチは柔らかく微笑んだ。
「よし。・・・自分に素直なのが一番だべ。」
18号は少し赤面しながら不機嫌そうにそっぽを向く。
「・・・オラは今、悟空さが居ねぇからなぁ。」
チラッと、18号は横目でチチの方を見る。
その言葉は優しく、
一応自分の方を見てはいるものの、
どこか独り言のように聞こえた。
「でも、寂しくなんかねぇだぞ。
・・・ちゃんと繋がってるからな。」
ス、と、目を細め、チチは右手で腹部をそっとなでる。
「・・・あっ、・・・」
18号が何かに気付いたようにわずかに声を上げた。
「・・・名前ももう決まってるだよ。悟天ってんだ。
天国にいる悟空さを思って・・・な。」
普段の強気のチチとは違う。
その顔は、本当に幸せそうだった。
(恋愛ってのは、ここまで人を変えるものなのか)
驚いたように見ている18号に気付き、チチは苦笑した。
「・・・いや、悪かっただな。
恋する乙女に他人の恋愛話は無用だべ。」
言いながら、すっと立ち上がった。
「さ!カメハウスに戻るだよ!・・・心配してるだぞ。」
「・・・ああ。」
チチに背中を押される思いで、18号は孫家を後にした。
雲がある。
太陽が隠れてしまって見えない。
そんな中、18号はカメハウスへとスピードを上げた。
家に入るまでもなかった。
クリリンは外で、18号の帰りを待っていた。
昼までに帰ってこなかったら
探しに行っていたに違いない。
伝えた。自分の気持ちを。
自分が素直じゃない事は
自分自身が一番良く分かっているから。
これが最初で最後だろうけど。
目を逸らしながら、ぶっきらぼうに。
こんな言い方しかできないけど。
それでも、あなたは笑ってくれるから。
あなたが笑ってくれる事が、私の幸せだから―――。
雲の合間から、太陽の光が一筋、零れた。
・end・
最後まで御付き合いくださった方、
ありがとうございました!