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漫画やアニメが好きです。主にNARUTOを語っています。たまに二次創作もしてます。初めてきた方は「はじめに」を読んで下さい。 ※現在ほぼ更新停止状態ですが管理人は元気です。
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2017/07/07 (Fri)
はい本題です。
アニナルが最終回を迎えたわけですよ。
白無垢ヒナタが本当に綺麗だったわけですよ。
幸せを願わずにはいられなかったわけですよ。
キバヒナ好きだったなぁって改めて思ったわけですよ。
EDの一瞬のデイダラさんに感謝感激雨あられでしたよ。
・・・・・・関係無い感想が交ざりましたがとにかく。
幸せを祈りつつもキバヒナが好きだったなぁと改めて思った次第でして。
今日という日にかこつけて全てをぶちまけたいと思います。

※「途切れた想いと続く恋」シリーズ 
 3と4の間の話ですが下の注意事項だけ読んで下されば大丈夫です。

注意事項
原作最終話・ザラスト共に完全無視
・ナルサク結婚してる
・キバヒナ付き合ってる
・キバの誕生日ネタ
・忍界に七夕は無い設定
・(やはりサスケの生死すら不明)

よろしければどうぞ。

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「キバくん、誕生日おめでとう」
 あいつから最初にその言葉をもらったのは、中忍選抜試験の途中だった。そのころには既にヒナタを少し好きになってたオレは「赤丸くんもおめでとう」と同じテンションで付け足されたことに多少落胆したが、いやいや赤丸のことも大切に思ってくれているんだと考え直して出来るだけ爽やかに礼を言った。赤丸も嬉しそうに吠えていた。

「キバくん、明日誕生日だよね。ちょっと早いけど、おめでとう」
 中忍になるとそれぞれ別の隊に配属されての任務も増えた。オレとヒナタ、ついでにシノも含めて第八班は三人とも感知タイプだ。よほど感知が必要な強敵相手ならともかく、通常の任務で一つの隊にそれほどの感知タイプは必要無い。稀に一緒の班出身であるというチームワークを当てにして隊が組まれることもあったが、一年に五回もあればいい方だし、そういう任務は本当にやっかいなことが多くて、ヒナタと一緒にいれることを喜ぶどころじゃなかった。まあそうは言っても決まった瞬間は喜ぶんだが。
「おう、ありがとな。お前明日は任務入ってんだよな。無理すんなよ」
「うん、ありがとう」
 とにかく互いの誕生日を当日に祝えることなんてめったになくて、それでもヒナタからもらう祝いの言葉は、当日に親や姉や悪友共からもらうどんな言葉よりも心地よくオレの心に響き渡った。

「あ、のね、き、キバくん、誕生日、おめでとう」
 そして、今日。
「……おう、ありがとな」
 人気のない公園でオレ相手にどもる、非常に珍しいヒナタが目の前にいる。
 改めて、去年までのオレは全く恋愛対象として見られてなかったんだなーと脳の片隅で考えるがそんな冷めた感想はヒナタの可愛さを前にあっという間に霧散した。オレ相手に緊張するヒナタ可愛過ぎるだろ。ナルトのヤツは何でこれ耐えられてたんだよ。いやサクラしか眼中に無かったからだけど。
 今日、七月七日。オレも任務だったし、ヒナタも任務だった。当然隊は別々だ。けど運のいいことに、二人とも夕方までには里に戻って来れたのだ。もしかしたら六代目がわざわざ気を利かせてくれたのかもしれない。もちろん本人に聞いたってはぐらかされるだろうし、ナルト達の担当上忍だったころから掴み所のない人だったからあくまで可能性の域だ。
「あのね、プレゼント、用意したんだけどね、」
 赤い顔も上擦った声も、ヒナタがオレに恋してくれてる証拠だ。お前のその言動自体が何よりのプレゼントだよと言いかけて飲み込む。オレのために言葉を紡いでくれてる途中だ。混ぜっ返すのはよくない。
「気に入ってもらえるか、わからなくて……あ、えっと、こっちが赤丸くんで、こっちがキバくんへなんだけど……」
 おそるおそる、差し出しているのかもわからない腕の伸ばし方で肩掛けバッグから取り出された二つの箱をニッと笑って奪い取る。
「あっ」
「気に入るも気に入らねぇも無ぇよ。お前がくれるもんなら何だって嬉しいぜ。な、赤丸?」
 気遣いからか一メートル程離れて待機している愛犬に同意を求めると、賢いそいつはいつもより優しげな声でわふんと鳴いた。ヒナタに顔を戻すと少しは安心したようだ。肩の力が抜けている。この場で開けていいか確認して、先に赤丸へと言われた箱に手を掛けた。白の和紙に赤茶のリボン。赤丸のイメージだと一目でわかるそれは絶対にヒナタ自身がラッピングしてる。ずっと見てたから知ってる。こいつはそういうの好きなんだ。殊更丁寧に開けると中身は犬用の骨だった。値札の外し忘れなんてヒナタがするわけないけど、多分結構高いヤツ。ありがとなと、もう一度礼を言って赤丸に投げる。口でキャッチした赤丸は嬉しそうに高く鳴いた。
 残った箱は黒の和紙の上に白い透かしが重ねてあって、赤丸へのものよりも澄んだ、真っ赤な麻紐が巻かれていた。さっきのが赤丸イメージなら、こっちはどう見たってオレをイメージしてくれてる。この時点でニヤけが抑えきれないが深呼吸して何とか鼓動を落ち着ける。やっぱり丁寧にラッピングを解き、それなりの重さのある箱を開けて、――。
「……ヒナタ、これ」
「あ、あの、本当に、気に入らなかったら捨てていいから……」
「捨てるわけねぇだろ!! ちょうど買おうと思ってて……!!」
 何で。こんなタイミングよく。オレは信じられない気持ちで箱の中身を取り出す。――任務用の、靴。今オレが履いているものは劣化してきてて、本当に明日にでも買いに行こうかと思ってたのに。
「何でこんな、丁度よく……」
「あ、あのね、この前任務帰りに会ったとき、擦り切れてきてるなぁって思って。任務用の靴ってあんまり薄くなったら怪我しやすくなるでしょ? それで……サイズは、ちょっとずるいかなって思ったんだけど、キバくんが居ないときに、ハナさんに聞きに行って……」
「おっ前……!」
 そんなとこまで見てくれてたのかよ。しかも心配してくれてたのかよ。わざわざ姉ちゃんにサイズ聞いて誕生日プレゼントに買っちゃったのかよ。何かもう色々抑えきれなくて衝動に任せてヒナタを抱き締める。
「きっ、キバく」
「ありがとなヒナタ!! すっげー嬉しい!!」
「そ、んな、大袈裟だよ、キバくん」
「なことねーよ!! 色々、ホントに色々含めて全部嬉しいんだからよ!!」
 そう、全部。お前がオレと出会ってくれたとこまで遡って全部だ。けどそれこそ大袈裟だと返されるのは目に見えているし、全部を挙げていれば時間が足りない。伝えられない代わりに腕に力を込める。ぎゅうぎゅうと頭を擦りつけながら抱き締めているとヒナタが笑いだした。
「あはっ、あははっ、キバくん、苦しい」
「あっ、悪ぃヒナタ」
 パッと両腕を開いて解放したがなおもヒナタは笑っている。靴あげただけなのに、キバくんったら。さっきまでの緊張は何処へやら、いつものヒナタが目の前にいる。緊張するヒナタが可愛過ぎるとさっき言った。訂正だ。ヒナタは常日頃から最高に可愛い。
「改めて、誕生日おめでとう、キバくん」
 もはやどもりなどどこにも無い声でヒナタが言った。今度は去年までと同じような響きだが、決定的に何かが違う。それを甘さと名付けたオレは、ニヤけも愛しさも抑えきれずに、また笑われる覚悟で再度ヒナタを抱き締めた。

・終わり・


ザラスト見る前はヒナタは消耗品贈るイメージでした。
日々の消耗品の、ちょっと質の良いものプレゼントしそう。
ザラスト完全無視シリーズなのでイメージのまま書いたよ。
そして改めてアニナル最終話のヒナタは本当に綺麗だったよ。
あの美しさはキバじゃあ引き出せないと思う。
キバの隣に居るときのヒナタは普通の女の子な感じなんだよな。
あんな高嶺の花みたいな、どこか儚さもある美しさは無くて、
むしろ泥臭くて、小さなことで子供みたいに笑っちゃう。
そんなキバヒナがね。やっぱり今でもね。大好きなんだよ。
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