漫画やアニメが好きです。主にNARUTOを語っています。たまに二次創作もしてます。初めてきた方は「はじめに」を読んで下さい。
※現在ほぼ更新停止状態ですが管理人は元気です。
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2015/07/19 (Sun)
バシッといのがサクラの頬を叩いたのを、ヒナタとテンテンは呆気に取られて見ていた。サクラが一人でサスケを殺そうとしていたことを知り、どう声を掛けたものかとサクラの様子を窺っていた矢先だった。
いのの顔は、ヒナタとテンテンからは見えなかった。ただ、叩かれたサクラがいのを見るや、ふぎゅうと眉根を寄せたのはわかった。
「――バカッ! 毎回毎回アンタはっ、私のいないとこで覚悟決めてんじゃないわよ!」
それだけ叫びつけて、その勢いのままいのはサクラを抱き締めた。ぷつん、とサクラの中の何かが切れる音が響いた気がした。瞬間いのの肩に顔を埋めて泣きじゃくり始めたサクラに、いのは最初の中忍選抜試験まで遡って、サクラの一人で覚悟を決める癖を貶し続けた。ぎりぎり言っている内容は聞き取れるくらいの涙声だった。
――そうだよね、女の子だもんね。男共の前じゃ、泣けないよね。
フウッと息を一つ吐いて、テンテンは目を細めた。リーのヤツ、惚れっぽいって馬鹿にしてたけど、何だ、見る目あるじゃない、アイツ。アンタが好きになった女の子は、優しくて、強くて、簡単に涙は見せない気丈さも持ってる。まぁもちろん、その「簡単に」のラインがすごく破られやすい世界ではあるんだけど。
「こんなときに、不謹慎かもしれないですけど」
小さな、サクラといのには届かないだろう音量で、ヒナタが呟いた。
「サクラさんといのさんの関係、すごく羨ましいです」
恋でも忍術でもライバルで、それでも、こんなにもお互いに支え合える友達で。
「私もそう思うわ、ヒナタ」
少し笑顔の戻ったヒナタを見て、テンテンも笑う。普通ならこれは、このままサクラといのを残して、立ち去る場面なのかもしれない。だが、ガイ班の中で女として扱われたことが無いに等しいテンテンに、その発想は無かった。サクラの泣き声といのの暴言が少し落ち着いたのを見計らって、ヒナタを引っ張り二人の方に歩み寄る。
「甘味処の復興作業終わってたよ! これから四人で行かない?」
いっそ場違いなほどの明るい声に、サクラもいのも泣き腫らした赤い目できょとんとテンテンを見て、それから同時に噴き出した。
「あー! ちょっと何で笑うのー?」
「だってテンテンさん、唐突過ぎ……!」
「そんなこと気にしててあの班でやっていけると思う!?」
「それはそうですけどっ!」
ふっきれた顔になって笑う二人を背に、テンテンはヒナタを手招いて耳打ちする。
「羨ましかったら、混ざっちゃえばいいのよ」
ね! と笑うテンテンを見て、お姉さんがいるってこんな感じかなぁと、考えたことは口には出さず、ただ温かい気持ちで「はい」と返すヒナタ。
そんな二人のやり取りを見ていたサクラといのが、「あの二人仲良いわよね……」「羨ましいわぁ」なんて会話をしていたことは、二人の耳には届かなかった。
今にきっと、次の戦いが始まって、こんな風に笑ってはいられなくなるのかもしれない。
それでも、女の子には女の子の、意地があって強さがあるから。
「さー! 甘味処へレッツゴー!」
テンテンの声と、それに続く三人の、全てを後押しするかのような笑い声は、少し薄暗くなり始めた空に、光のように広がった。
・終わり・
読んで下さってありがとうございます。
ここから下ちょっと長めのかなりウザい「言いたかったこと」まとめです。
暇で心の広い方だけどうぞ。
①五影会談後のナルトの覚悟は十分わかったしそこそんなにフォロー要らないからもっとサクラへのフォロー欲しかった(香燐が泣いてくれたのがフォローだと言えないこともないけど)。
②あの後サクラといのが何も話さなかったわけ無いんだから会話を仄めかすようなコマが欲しかった。
③一つ上のテンテンは雰囲気作りがうまいと思う。
④女の子四人で集まってたらサクラといのが仲良くケンカするから余ったテンテンとヒナタが仲良くなると思う。
⑤無い物ねだりでお互いに羨ましがってたらかわいい。
⑥唯一恋愛描写無いテンテンはネジかリーかって聞かれたら迷わず「リー」って即答する派だと思う。
⑦同じ班のネジのヒナタへの酷いアレコレを止めてあげられなかったことちょっと悔んでてヒナタを妹みたいにかわいがるテンテンとか。
⑧自分が怯んじゃうようなところですっと覚悟決めて一人で走って行っちゃうサクラにもっと頼って欲しく思ってるいのとか。
⑨NARUTOの女の子キャラには夢が詰まってる。
ここまでお付き合い下さってありがとうございました!
前回と同じくファイルを整理する途中で出てきた文を
マシだからという理由でここに載せてみます。
今回のは特に注意事項無いかな・・・。
五影会談後、戦争前あたりだと思っていただけると。
木ノ葉の同期女の子四人組の会話です。
よろしければ続きからどうぞ!
マシだからという理由でここに載せてみます。
今回のは特に注意事項無いかな・・・。
五影会談後、戦争前あたりだと思っていただけると。
木ノ葉の同期女の子四人組の会話です。
よろしければ続きからどうぞ!
バシッといのがサクラの頬を叩いたのを、ヒナタとテンテンは呆気に取られて見ていた。サクラが一人でサスケを殺そうとしていたことを知り、どう声を掛けたものかとサクラの様子を窺っていた矢先だった。
いのの顔は、ヒナタとテンテンからは見えなかった。ただ、叩かれたサクラがいのを見るや、ふぎゅうと眉根を寄せたのはわかった。
「――バカッ! 毎回毎回アンタはっ、私のいないとこで覚悟決めてんじゃないわよ!」
それだけ叫びつけて、その勢いのままいのはサクラを抱き締めた。ぷつん、とサクラの中の何かが切れる音が響いた気がした。瞬間いのの肩に顔を埋めて泣きじゃくり始めたサクラに、いのは最初の中忍選抜試験まで遡って、サクラの一人で覚悟を決める癖を貶し続けた。ぎりぎり言っている内容は聞き取れるくらいの涙声だった。
――そうだよね、女の子だもんね。男共の前じゃ、泣けないよね。
フウッと息を一つ吐いて、テンテンは目を細めた。リーのヤツ、惚れっぽいって馬鹿にしてたけど、何だ、見る目あるじゃない、アイツ。アンタが好きになった女の子は、優しくて、強くて、簡単に涙は見せない気丈さも持ってる。まぁもちろん、その「簡単に」のラインがすごく破られやすい世界ではあるんだけど。
「こんなときに、不謹慎かもしれないですけど」
小さな、サクラといのには届かないだろう音量で、ヒナタが呟いた。
「サクラさんといのさんの関係、すごく羨ましいです」
恋でも忍術でもライバルで、それでも、こんなにもお互いに支え合える友達で。
「私もそう思うわ、ヒナタ」
少し笑顔の戻ったヒナタを見て、テンテンも笑う。普通ならこれは、このままサクラといのを残して、立ち去る場面なのかもしれない。だが、ガイ班の中で女として扱われたことが無いに等しいテンテンに、その発想は無かった。サクラの泣き声といのの暴言が少し落ち着いたのを見計らって、ヒナタを引っ張り二人の方に歩み寄る。
「甘味処の復興作業終わってたよ! これから四人で行かない?」
いっそ場違いなほどの明るい声に、サクラもいのも泣き腫らした赤い目できょとんとテンテンを見て、それから同時に噴き出した。
「あー! ちょっと何で笑うのー?」
「だってテンテンさん、唐突過ぎ……!」
「そんなこと気にしててあの班でやっていけると思う!?」
「それはそうですけどっ!」
ふっきれた顔になって笑う二人を背に、テンテンはヒナタを手招いて耳打ちする。
「羨ましかったら、混ざっちゃえばいいのよ」
ね! と笑うテンテンを見て、お姉さんがいるってこんな感じかなぁと、考えたことは口には出さず、ただ温かい気持ちで「はい」と返すヒナタ。
そんな二人のやり取りを見ていたサクラといのが、「あの二人仲良いわよね……」「羨ましいわぁ」なんて会話をしていたことは、二人の耳には届かなかった。
今にきっと、次の戦いが始まって、こんな風に笑ってはいられなくなるのかもしれない。
それでも、女の子には女の子の、意地があって強さがあるから。
「さー! 甘味処へレッツゴー!」
テンテンの声と、それに続く三人の、全てを後押しするかのような笑い声は、少し薄暗くなり始めた空に、光のように広がった。
・終わり・
読んで下さってありがとうございます。
ここから下ちょっと長めのかなりウザい「言いたかったこと」まとめです。
暇で心の広い方だけどうぞ。
①五影会談後のナルトの覚悟は十分わかったしそこそんなにフォロー要らないからもっとサクラへのフォロー欲しかった(香燐が泣いてくれたのがフォローだと言えないこともないけど)。
②あの後サクラといのが何も話さなかったわけ無いんだから会話を仄めかすようなコマが欲しかった。
③一つ上のテンテンは雰囲気作りがうまいと思う。
④女の子四人で集まってたらサクラといのが仲良くケンカするから余ったテンテンとヒナタが仲良くなると思う。
⑤無い物ねだりでお互いに羨ましがってたらかわいい。
⑥唯一恋愛描写無いテンテンはネジかリーかって聞かれたら迷わず「リー」って即答する派だと思う。
⑦同じ班のネジのヒナタへの酷いアレコレを止めてあげられなかったことちょっと悔んでてヒナタを妹みたいにかわいがるテンテンとか。
⑧自分が怯んじゃうようなところですっと覚悟決めて一人で走って行っちゃうサクラにもっと頼って欲しく思ってるいのとか。
⑨NARUTOの女の子キャラには夢が詰まってる。
ここまでお付き合い下さってありがとうございました!
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