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漫画やアニメが好きです。主にNARUTOを語っています。たまに二次創作もしてます。初めてきた方は「はじめに」を読んで下さい。 ※現在ほぼ更新停止状態ですが管理人は元気です。
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2015/07/12 (Sun)
注意事項。
キャラ崩壊&過去捏造
・明るくもなく暗くもなく淡々とぐだぐだしてる
・終わり方がシリアスではないけど救いは無い感じで虚無感ある
・デイ黒・・・いや、デイ←黒


・・・落書きため込んだファイル(PC上の物に非ず)が3つもあったんで
どうにか一つにまとめよう、それか分類しようと思ってバサバサしてたら
いつ書いたのかも不明瞭な文章が出てきまして。
文自体はそこまで破綻してなかったからちょっとだけ訂正しつつ
今日アニナル感想書けなかった腹いせにここに載せてやろうかと。

・・・思ったはいいけど検索避け施してないブログが晒していい文章なのか。
すみませんちょっと暑さに参ってるんです正気に戻ったら消すかもです。
もう暴露していいだろうか普段はこんな文章ばっか書いてますすみません←

どうかどうか自己責任でご覧下さい。
後日アクセス解析見て、この記事が純粋な検索に引っ掛かってしまうようでしたら速攻で削除致します。

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記事の一番上の注意事項は読まれましたね!?
本当に大丈夫ですね!?


 きっと、どこの国でもそうだと思うんだけど。
 影の孫って、どこに行っても、誰と会っても、「影の孫」としか見られない。
 これに反発したことのない子供がいるってんならアタイは尊敬するね。

 アタイも例にもれず反発した。口が悪いのも「ジジイ」呼びも元々だったけど、それを差し引いたって酷いってくらいに酷かった。周りにも八つ当たりしまくった。友達なんて一人もできなかった。
 ――そんなとき、一人の男の子が、ジジイに生活を保護されていると知った。
 別に珍しいことじゃない。戦争や任務で両親のいなくなった子は一人じゃ生きられない。そんな子供を助けてあげるのも、里の長である影の仕事だった。
 ……繰り返すけど、アタイはそのとき色んな人に八つ当たりしまくってた。近くにそんな子がいると知って、アタイは次のターゲットをそいつにしようと決めた。理由なんて後付けだ。特に考えてなかった。
 初めて、その家、というかもう「隠れ家」と呼んだ方がぴったりくるような、手作り感溢れる住家に行ったとき、その家の主は庭で穴を掘っていた。窓から石でも投げ入れてやろうと思っていたアタイは拍子抜けした。家の中にいてもらわなくちゃ意味がない。
 何やってるんだろ、そう思って岩から顔を覗かせて見ていたら、ばっちり目が合ってしまった。ヤバいと思って逃げるより前に、
「お客さんだな!? うん、入っていいぞ!」
 ……と、声が掛かって、断り切れず、何故かアタイはその男の子の家に入ることになった。

 岩隠れの里は、木が育たない。当然その家にあるテーブルや椅子も、岩を切り崩したか、手頃な物を持ってきたか、そうやって作られていると思っていた。
 でも違った。
「……何、これ……」
 思わず声が出る。
 白。白かった。テーブルや椅子が、白かったんだ。しかも絵本でしか見たこと無いような、不思議な形をしていた。うちの里によくある角張った形じゃない。全てが丸みを帯びていた。
 驚いているアタイを椅子の一つに座らせて、その子は「久しぶりのお客さんだ!」と鼻歌を歌いながら、奥から飲み物を持ってきて、コップに注いでアタイの前と、向かいの席の前に置いた。お客さんが来たとき用なのか、椅子もコップもちゃんと二つずつあった。
 飲み物は普通の水だった。ありがとう、と言って飲む。少し土の味がした。その子は嬉しそうにアタイを見ていた。アタイはこの家にお客さんなんて来るのかと聞いた。
「たまに来るぜ! オオノキのジジイとか」
「ジジイって呼んでるのか!?」
「おかしいか? だってジジイじゃねぇか、うん」
「あはは! だっよなぁ! アタイもジジイって呼んでる!」
「何だ、お前もかよー!」
 アタイ以外に、土影を「ジジイ」って呼ぶヤツなんて、初めて見た。友達がどんなものか知らなかったアタイは、この親しみに何と名前を付けたらいいのか分からず、ドキドキした。初めて持った感情だった。
「さっきは何してたんだ?」
「粘土掘ってたんだ、うん」
「粘土!?」
「そう! 今お前が座ってる椅子もこのテーブルもオイラが作ったんだ!」
「すげぇ!」
 本当にすごいと思った。まだ子供だったから完成度なんて知れてたけど、アタイの方もそれを見極める目なんて持ってなかったから、ただ、夢のような、絵本の世界を現実にしちゃう子がいるんだと思って、何回もすげぇと叫んだ。
「ずっとここで一人で暮らしてるのか?」
 自由なのは昼だけ。夜は護衛の見張る寝室に戻らなくちゃいけないアタイには、全く考えられない話だった。
「ああ、ここから離れたこともそんなにねぇな。でもこれからは違うぜ! オレは来年から、忍者になるために勉強始めるんだ!」
「えっ」
 アタイは目をパチクリした。頭の中で情報を整理する。つまり、この子は。
「アタイより年上なんだなお前!?」
「うん? そうなのか?」
「そうだよ! だってアタイまだ忍者の勉強できねぇもん!」
 ああ、それなら。「お前」なんて呼び方はまずいんじゃないか。……今まで年上にも平気で使っていたのに、何故か急にそんな考えが浮かんできた。
「……名前、何ていうの?」
「オレの? デイダラっていうんだ、うん」
「デイダラか……よし、分かった。じゃあデイダラ兄って呼ぶ!」
 その子は、照れ臭そうに笑った。アタイはその笑顔を見て、またドキドキした。でもなんだか、さっきとは違う感じのドキドキだった。
「じゃあ、オレは何て呼べばいいんだ? お前の名前は?」
 ……そこでアタイはハッとした。この子は、アタイが、土影の孫娘だって知らないんだ。だからこんな、他の人とは違う態度だったのかもしれない。言ったらダメだ、って思いと、言ってもこの子なら、って思いがごっちゃになった。目の前でその子は楽しそうに待っている。アタイは観念した。
「黒ツチ、っていうんだ」
「黒ツチ……そっか、オオノキのジジイの言ってた黒ツチってお前だったのか。よろしくな、黒ツチ!」
 その子の態度は、変わらなかった。

 それから数年が経った。デイダラ兄は年若くして爆破部隊に身を置くほどに実力をつけていた。もうジジイから生活の世話は受けていなかった。忍としての稼ぎと、芸術品を売って得た稼ぎで暮らしていた。
 デイダラ兄の作品は普通に人気があった。街に行って売るもんだから、街の人たちに名前と顔が知れ渡って、任務の依頼をデイダラ兄名指しでしてくる人までいた。

 何度か、一緒に任務をやった。
 初めての、人を傷付ける任務は、依頼人を守る為と分かっていても抵抗があった。――デイダラ兄は、そんなもの無いみたいだった。それがデイダラ兄が忍として優秀だからなのか、はたまた普通の人とは違うどこかおかしい精神を持っているからなのかは、そのときのアタイには分からなかった。

 それが後者だと分かったのは、最後にデイダラ兄を見た日だった。

 デイダラ兄は里の禁を破った。粘土にチャクラを流し込んだ。そのとき動けた忍全員でデイダラ兄を取り押さえに行った。……アタイも、『そのとき動けた忍』だった。
 駆け付けるとデイダラ兄は、巨大化した自身の作品に乗って飛んでいた。アタイを見つけると、照れ臭そうに笑った。――初めて会った日と、同じ顔だった。
 アタイは膝の力が抜けてその場に座り込んだ。口から乾いた笑いが漏れた。
 アタイはそれ以上追えなかった。追い忍を爆破したと後でジジイから聞いた。それは明らかな犯罪だった。S級になるのに時間は掛からなかった。

 あの最後の日、真っ白い鳥で空を飛んでいたデイダラ兄は、金の髪と、碧い瞳も相まって、絵本の中の主人公みたいだった。
 そうか、アタイは恋をしていたんだと、そのとき思った。

・終わり・

ああああすみませんすみません・・・!
こんなハッピーエンドでもなく清々しいダークでもない
中途半端な作品にお付き合いくださってありがとうございます・・・!
でも黒ツチちゃんしっかりしてるからすぐに「あんな倫理観に欠けるヤツに惚れるなんてどうかしてた」ってなると思う落ち込む様子が想像できないよ!
暁秘伝の金髪碧眼引き摺り過ぎですみません! デイダラさん大好きです!
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