漫画やアニメが好きです。主にNARUTOを語っています。たまに二次創作もしてます。初めてきた方は「はじめに」を読んで下さい。
※現在ほぼ更新停止状態ですが管理人は元気です。
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2015/06/08 (Mon)
超は結局どの辺の話なんですか。
ブウ編の後ってつまり・・・え?
パンちゃんが何歳の時ですかそれって。
生まれてない感じですか、生まれて間もない感じですか、
ちょっと喋れるようになった感じですか、
それとも原作最終話の1年前くらいのある程度成長した感じですか、
それらを全部通してやってくれるんですか。
ピッコロさんのF巻の設定は超に反映されるんですか。
・・・さて、ピッコロさんとパンちゃんのお話です。
時期は原作最終回のちょい前だと思います。
超での設定が明らかになる前に急いで現時点での私の中の二人の関係性というか悟飯一家とピッコロさんの関係性をまとめてしまえと、まあそんな内容です。
あ、そーいや今更ですけど私は基本的にピッコロさんからの悟空の呼称は「孫」で統一してます。「孫」呼びが好きってだけで深い意味はないです。
よろしければ続きからどうぞー。
ブウ編の後ってつまり・・・え?
パンちゃんが何歳の時ですかそれって。
生まれてない感じですか、生まれて間もない感じですか、
ちょっと喋れるようになった感じですか、
それとも原作最終話の1年前くらいのある程度成長した感じですか、
それらを全部通してやってくれるんですか。
ピッコロさんのF巻の設定は超に反映されるんですか。
・・・さて、ピッコロさんとパンちゃんのお話です。
時期は原作最終回のちょい前だと思います。
超での設定が明らかになる前に急いで現時点での私の中の二人の関係性というか悟飯一家とピッコロさんの関係性をまとめてしまえと、まあそんな内容です。
あ、そーいや今更ですけど私は基本的にピッコロさんからの悟空の呼称は「孫」で統一してます。「孫」呼びが好きってだけで深い意味はないです。
よろしければ続きからどうぞー。
「ピッコロさん!」
太陽がちょうど天高く昇りきったころ。元気いっぱい、少し舌足らずな甲高い声が響く。最近やっと言葉を話せるようになったかと思えばもう気も使えるようになったパンは、よく一人でピッコロの住む山を訪れていた。
「今日は孫のところへ行かなくていいのか?」
母親に似てあまりクセのない黒髪をなびかせるパンを横眼で見て、ピッコロは口角を上げる。
「おじいちゃんとは昨日いっぱい修行したから!」
だから今日はピッコロさんと遊ぶの! と、はちきれんばかりの笑顔でパンが言う。
あれだけ戦場に投げ込まれていながら平穏な暮らしを選んだ父親とは違い、パンは強くなることに対して並々ならぬ意欲を持っている。その姿は正義感に溢れる母親ともまた違う。ただただ誰よりも強くあることを望むパンの祖父の遺伝子がこれでもかと色濃く出ているのだと、ピッコロは思う。
「それじゃあピッコロさん! 今日は『しんけいすいじゃく』しよ!」
「『しんけいすいじゃく』?」
「うん! これ使うの! トランプ!」
「この前やった『ばばぬき』で使った物と同じか」
「うん、色々できるんだよ、トランプは! 今日はしんけいすいじゃく!」
そう言ってパンはすでに繰ってきていたらしいトランプを、テーブルに見立てた大きな切り株の上に裏返しのままバラバラと並べ始めた。
パンが父方の祖父の元へ行くのは、修行をしたいときだ。だが、ピッコロの元へ来るのは、年相応と言うか、本当に遊びたいときである。いや、多少語弊があるかもしれない。パンは覚え立ての知識を他人に教えるのが楽しくてたまらないお年頃なのだ。
「こーやってね、二枚ひっくり返すの。三と九だから、これは取れない。元に戻す。数字が一緒だったら自分の物にしていいんだよ! それで、もう一回ひっくり返せるの! 最後の方がね、一人で何回もひっくり返せて楽しいんだよ!」
言葉足らずなパンの説明を聞いてだいたいのルールを理解したピッコロは、そうか、と言って切り株の傍に座ってやった。
パンの「教えたい病」の一番の標的となっているのが、ピッコロなのである。身近な大人であり、遊びに付き合ってくれる優しい人であり、演技ではなく、本当に「知らない」のだ。それはもう色々なことを。ピッコロ自身、確かに自分以上の適役は居まいと、半ば諦めの境地に達している。
「ほらっ、ピッコロさんの番だよ! 二枚選んでひっくり返して!」
「……ああ」
長い爪でトランプを傷付けないように注意しながら、ピッコロは一枚目のカードを選んだ。九、という数字が目に入り、パンの説明を頭の中で復唱する。
「同じ数字を選べばいいんだったか?」
「うんっ」
「お前が選んだのは、これだったな」
すっと、迷いもなく一つのカードをひっくり返したピッコロに、パンは感嘆の声をあげる。
「すっごーい!! 何で覚えてたの!?」
「ついさっきお前がひっくり返したばかりだろう」
「でもパパもママもすぐに忘れるんだよ!?」
「……む、」
ピッコロには思い当たる節があった。悟飯もビーデルもパンがゲームを楽しめるように手加減していたに違いない。今のは大人気がなかったか、と少し後悔する。
「あっ、ピッコロさん手を抜いたらダメだよ!? 本気でやらないと面白くないんだから!」
だがそんな思考回路はすぐにパンに伝わってしまったらしい。この察しの良さは母親似だなと、ピッコロは苦笑する。
「わかった。お互い本気で、だな」
「うん!」
そうして二人の遊びは、パンの一方的なおしゃべりを挟みながら、夕暮れ時まで続けられるのだった。
「ただいまー!」
「おかえり、パン、ピッコロさん」
パンがドアを開けるまでもなく、玄関で待ち構えていた悟飯が満面の笑みで出迎える。
お腹が空いていたらしく、パンは悟飯にもう一度「ただいま、パパ!」と叫んだ後、食事の待つリビングに駆け込んだ。ビーデルが手を洗うように注意する声が聞こえる。洗面台まで引き返す時間も惜しかったのか、パンは台所の流しで手を洗っているようだ。むろん、パンの身長では届かないはずだ。「まったくもう、武空術をそんなことに使わないの!」と、ビーデルがあきれた声を出す。宙に浮いて手を洗う娘の姿が直接見ずともはっきりと想像できて、悟飯はピッコロに向けて「あはは……」と誤魔化すように笑った。ピッコロも「フン」と鼻を鳴らす。
「誰に似たんだかな」
「誰でしょうねぇ」
「あの食い意地はどう考えてもサイヤ人の血だろう」
「ええっ? ボクに似てるってことですか? まいったなあ……はは……」
話しながらリビングに入る。テーブルにはすでに三人分の食事と、ピッコロのための水が並べてあった。
「パパ早く座って! ピッコロさんも!」
「はいはい」
「いっただきまーす!」
みんなが席に着くと同時に食べ始めたパンを、目を細めて見る悟飯にビーデル。ピッコロはそんな三人の様子を見るたびに不思議な気持ちになる。地球人の恋愛は未だ理解しがたいが、家族間の愛ならば自分にも理解できるのではないかと思えるほどに。
「今日はねっ、しんけいすいじゃくしたの!」
器用に食べる合間を縫ってパンが両親に告げる。
「へえ、どうだった?」
「ピッコロさん強かった! ぜんぜん勝てなかった! あのねっ、ずっと前にひっくり返したカードの場所、全部覚えてるんだよ!? 本当に全部!」
水を口に含みながら、ピッコロは今日の遊びを振り返る。後半はもはやパンの説明したトランプゲームではなく、単なるピッコロの記憶力テストと化していた。言い当てるたびにパンがきゃあきゃあはしゃぐものだから、これはこれで楽しいのだろうと思い、あえて軌道修正はしなかったのだが。
「さすがピッコロさんね」
「そりゃあそうだよ。ピッコロさんは頭いいんだよ」
「すごかった! ピッコロさん本当にすごかった!!」
少ない語彙でその凄さを伝えようと、パンは箸を置いて両手を大きく振る。微笑ましく思いながらも、「食事中でしょ」とビーデルが箸を持たせる。悟飯はなぜか嬉しそうに笑った。
「さすが、ボクの子供だなあ、パンは。ピッコロさんのことが大好きなんだから」
「ちょっと悟飯くん? その言い方だと私がピッコロさんを好きじゃないみたいでしょ!」
すぐさま反応したビーデルに悟飯が嬉しそうな顔のまま謝る。パンは両親の掛け合いが面白かったのかケラケラ笑う。ピッコロだけが当事者なのについていけず、眉間にしわを寄せた。
平和な一日は、今日もこうして過ぎていく。
・END・
何の変哲もない一日に私の考える孫悟飯一家とピッコロさんとの関係を
全てぶち込んだ小説でした。ここまで読んでくださってありがとうございます。
食事中にピッコロさんが発言することはほぼないし
悟飯もビーデルさんも無理に発言を求めはしないんだけど、
その代わり話題の中心はピッコロさんみたいな、
そんな感じだと(私が)幸せだなと思いました。
パンちゃんは基本おじいちゃんっ子のピッコロさん好きだといいな・・・!
太陽がちょうど天高く昇りきったころ。元気いっぱい、少し舌足らずな甲高い声が響く。最近やっと言葉を話せるようになったかと思えばもう気も使えるようになったパンは、よく一人でピッコロの住む山を訪れていた。
「今日は孫のところへ行かなくていいのか?」
母親に似てあまりクセのない黒髪をなびかせるパンを横眼で見て、ピッコロは口角を上げる。
「おじいちゃんとは昨日いっぱい修行したから!」
だから今日はピッコロさんと遊ぶの! と、はちきれんばかりの笑顔でパンが言う。
あれだけ戦場に投げ込まれていながら平穏な暮らしを選んだ父親とは違い、パンは強くなることに対して並々ならぬ意欲を持っている。その姿は正義感に溢れる母親ともまた違う。ただただ誰よりも強くあることを望むパンの祖父の遺伝子がこれでもかと色濃く出ているのだと、ピッコロは思う。
「それじゃあピッコロさん! 今日は『しんけいすいじゃく』しよ!」
「『しんけいすいじゃく』?」
「うん! これ使うの! トランプ!」
「この前やった『ばばぬき』で使った物と同じか」
「うん、色々できるんだよ、トランプは! 今日はしんけいすいじゃく!」
そう言ってパンはすでに繰ってきていたらしいトランプを、テーブルに見立てた大きな切り株の上に裏返しのままバラバラと並べ始めた。
パンが父方の祖父の元へ行くのは、修行をしたいときだ。だが、ピッコロの元へ来るのは、年相応と言うか、本当に遊びたいときである。いや、多少語弊があるかもしれない。パンは覚え立ての知識を他人に教えるのが楽しくてたまらないお年頃なのだ。
「こーやってね、二枚ひっくり返すの。三と九だから、これは取れない。元に戻す。数字が一緒だったら自分の物にしていいんだよ! それで、もう一回ひっくり返せるの! 最後の方がね、一人で何回もひっくり返せて楽しいんだよ!」
言葉足らずなパンの説明を聞いてだいたいのルールを理解したピッコロは、そうか、と言って切り株の傍に座ってやった。
パンの「教えたい病」の一番の標的となっているのが、ピッコロなのである。身近な大人であり、遊びに付き合ってくれる優しい人であり、演技ではなく、本当に「知らない」のだ。それはもう色々なことを。ピッコロ自身、確かに自分以上の適役は居まいと、半ば諦めの境地に達している。
「ほらっ、ピッコロさんの番だよ! 二枚選んでひっくり返して!」
「……ああ」
長い爪でトランプを傷付けないように注意しながら、ピッコロは一枚目のカードを選んだ。九、という数字が目に入り、パンの説明を頭の中で復唱する。
「同じ数字を選べばいいんだったか?」
「うんっ」
「お前が選んだのは、これだったな」
すっと、迷いもなく一つのカードをひっくり返したピッコロに、パンは感嘆の声をあげる。
「すっごーい!! 何で覚えてたの!?」
「ついさっきお前がひっくり返したばかりだろう」
「でもパパもママもすぐに忘れるんだよ!?」
「……む、」
ピッコロには思い当たる節があった。悟飯もビーデルもパンがゲームを楽しめるように手加減していたに違いない。今のは大人気がなかったか、と少し後悔する。
「あっ、ピッコロさん手を抜いたらダメだよ!? 本気でやらないと面白くないんだから!」
だがそんな思考回路はすぐにパンに伝わってしまったらしい。この察しの良さは母親似だなと、ピッコロは苦笑する。
「わかった。お互い本気で、だな」
「うん!」
そうして二人の遊びは、パンの一方的なおしゃべりを挟みながら、夕暮れ時まで続けられるのだった。
「ただいまー!」
「おかえり、パン、ピッコロさん」
パンがドアを開けるまでもなく、玄関で待ち構えていた悟飯が満面の笑みで出迎える。
お腹が空いていたらしく、パンは悟飯にもう一度「ただいま、パパ!」と叫んだ後、食事の待つリビングに駆け込んだ。ビーデルが手を洗うように注意する声が聞こえる。洗面台まで引き返す時間も惜しかったのか、パンは台所の流しで手を洗っているようだ。むろん、パンの身長では届かないはずだ。「まったくもう、武空術をそんなことに使わないの!」と、ビーデルがあきれた声を出す。宙に浮いて手を洗う娘の姿が直接見ずともはっきりと想像できて、悟飯はピッコロに向けて「あはは……」と誤魔化すように笑った。ピッコロも「フン」と鼻を鳴らす。
「誰に似たんだかな」
「誰でしょうねぇ」
「あの食い意地はどう考えてもサイヤ人の血だろう」
「ええっ? ボクに似てるってことですか? まいったなあ……はは……」
話しながらリビングに入る。テーブルにはすでに三人分の食事と、ピッコロのための水が並べてあった。
「パパ早く座って! ピッコロさんも!」
「はいはい」
「いっただきまーす!」
みんなが席に着くと同時に食べ始めたパンを、目を細めて見る悟飯にビーデル。ピッコロはそんな三人の様子を見るたびに不思議な気持ちになる。地球人の恋愛は未だ理解しがたいが、家族間の愛ならば自分にも理解できるのではないかと思えるほどに。
「今日はねっ、しんけいすいじゃくしたの!」
器用に食べる合間を縫ってパンが両親に告げる。
「へえ、どうだった?」
「ピッコロさん強かった! ぜんぜん勝てなかった! あのねっ、ずっと前にひっくり返したカードの場所、全部覚えてるんだよ!? 本当に全部!」
水を口に含みながら、ピッコロは今日の遊びを振り返る。後半はもはやパンの説明したトランプゲームではなく、単なるピッコロの記憶力テストと化していた。言い当てるたびにパンがきゃあきゃあはしゃぐものだから、これはこれで楽しいのだろうと思い、あえて軌道修正はしなかったのだが。
「さすがピッコロさんね」
「そりゃあそうだよ。ピッコロさんは頭いいんだよ」
「すごかった! ピッコロさん本当にすごかった!!」
少ない語彙でその凄さを伝えようと、パンは箸を置いて両手を大きく振る。微笑ましく思いながらも、「食事中でしょ」とビーデルが箸を持たせる。悟飯はなぜか嬉しそうに笑った。
「さすが、ボクの子供だなあ、パンは。ピッコロさんのことが大好きなんだから」
「ちょっと悟飯くん? その言い方だと私がピッコロさんを好きじゃないみたいでしょ!」
すぐさま反応したビーデルに悟飯が嬉しそうな顔のまま謝る。パンは両親の掛け合いが面白かったのかケラケラ笑う。ピッコロだけが当事者なのについていけず、眉間にしわを寄せた。
平和な一日は、今日もこうして過ぎていく。
・END・
何の変哲もない一日に私の考える孫悟飯一家とピッコロさんとの関係を
全てぶち込んだ小説でした。ここまで読んでくださってありがとうございます。
食事中にピッコロさんが発言することはほぼないし
悟飯もビーデルさんも無理に発言を求めはしないんだけど、
その代わり話題の中心はピッコロさんみたいな、
そんな感じだと(私が)幸せだなと思いました。
パンちゃんは基本おじいちゃんっ子のピッコロさん好きだといいな・・・!
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