* クリパチとトラマイ *

カテゴリーをいじったときにクリパチひとつ消してしまったので載せ直し。
すごい短いので映画見た後に落書きしたトラマイも置いときます。

クリパチは結婚前１８号視点。
トラマイはＦの前後、ちびトラ視点です。

このブログで語ったことはなかったけどトラマイ萌えます。
こんな連載終了から時間が経った後で公式ＣＰ追加ってヤバいですよね。
神と神で終わりかと思ったらまさかのＦでのマイちゃんのセリフに
ニヤけが止まりませんでしたよ、ええ。
ＤＢ女の子キャラは釣り目キャラが特に好きなんだよ！
１８号もマイさんも金髪ランチさんも！

それでは、ＯＫでしたら続きからどうぞー。

・クリパチ

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「１８号、」

　無機質な自分の名を、暖かい声が呼ぶ。

　冷え切った心に、その温もりがじんわりと届く。

「何か考え込んでたみたいだけど、どうしたんだ？」

「何でもないよ」

　そう、そっけなく答えるのは、生まれつきの性格なのか、または改造された後の捻じ曲げられた物なのか。知る術なんか残っていない。

「……？　そうか？　ならいいけど。……何かあったら遠慮せずに言えよ？」

　……優しい言葉。

　安心できる場所。

　――少なくともこの身体になってから、初めて抱くふわふわした感情。

「……分かったよ」

　自分の口から、『ありがとう』の一言も出てこないのが、今はただ、腹立たしくて仕方がなかった。

・トラマイ

　マイちゃんはときどき変なことを言う。最近の機械への無知が原因だったり、センスがちょっと時代遅れだったり、まあ、とにかくたまにあるんだ、マイちゃんの言葉が理解できないときが。
　で、言われて一番戸惑うのがコレ。

「私は本当はお前の母親よりも年上なんだぞ！？」

　そんなワケないじゃん。
　実はこれ、もう五回は言われた。
「マイちゃんさあ、オレのガールフレンドが嫌なら、そう言っていいよ？」
「なっ、べ、別にそういうわけじゃなくてだなっ、ほ、本当に……」
「わかったよ、じゃあ、それが本当だとして、」
　本当だとして。
　例えばマイちゃんが悪者によって子供の姿にされたんだけど、本当はママより年上なんだとして。こんな、手を繋ぐだけでも真っ赤になっちゃうようなマイちゃんが、本当はママより年上なんだとして。
　……何それ。マイちゃんどんだけ純粋な人生送ってきたんだよ。
「……本当だとして、オレはそれでもマイちゃんが好きだよ」
「なっ、お、お前、頭大丈夫か？」
「しょーがないじゃん！　好きなんだよマイちゃんが！」
　どうしよう、よく考えたら、本当だった方がヤバいよ。マイちゃん純粋過ぎるよ。大変だ、オレが守ってあげないと。
「マイちゃん、オレ、将来この会社の社長になるから！　マイちゃんも他の二人も養えるから！　結婚しよう！」
「はあっ！！？　けっ、けけけけっこん……！！！！？」

　……その後、マイちゃんは茹でダコみたいになって気絶した。